4.1tディーゼル機関車No.33

  4.1tディーゼル機関車No.33(静態保存)

1935(昭和10)年酒井工作所製で、王滝・小川森林鉄道で使われました。
内燃機関の国産技術が未熟な時代の製造で当初はアメリカ製のガソリンエンジンを搭載していました。昭和30年頃に新三菱重工業(現・三菱重工業)製のディーゼルエンジンKE-21に載せ替えています。
第二次世界大戦中にはガソリン不足のため木炭ガスをガソリンの代わりに使う代燃機関車となっており、今でも代燃ガスを送っていたパイプの取り付け跡が残っている他、財閥解体で分社化されていた企業名の刻まれた燃料噴射ポンプなど昭和史を現在に伝える貴重な産業遺産です。
王滝・小川森林鉄道では王滝営林署所属で小坂森林鉄道のすぐ近くで使われていました。
1959(昭和34)年に王滝木材工業に払い下げられ、私有機として引き続き王滝森林鉄道で昭和40年代まで使われ、廃車後は岐阜、愛知県内で静態保存されていました。


王滝木材工業で使用されなくなった後もしばらくは田島停車場構内に置かれていました。写真の頃は上松に降ろされてきていたようで、背後の建屋の窓に当時電化されたばかりの中央本線の架線柱が映っています。
1973(昭和48)年7月31日 上松

 
(左)ひめしゃがの湯に来る前の愛知県尾張旭市城山公園で保存されていた頃。
(右)ひめしゃがの湯移設当初は現役末期の王滝木材工業時代に近い色で塗装。